朝の下痢が毎日続くのはどうして?原因と対処法!
2017/02/28
朝の下痢がここ最近毎日続く・・・そんな症状に悩んでいませんか?
朝に下痢が起こるのが慢性的に続くのは何か病気なの?毎日朝から下痢が起こるのはストレスが原因?改善するには?
症状を気にすることで逆にストレスを感じて悪化する場合もあるようです。まずは生活習慣を見直しましょう。
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この記事のあらすじ
毎日、朝になると下痢が起こる 慢性的に続くのは何か病気なの?
外出前の朝方に下腹部が痛くなり下痢が起こる、朝食後にお腹が痛くなり下痢が起こるといった症状が慢性的に続いているときは過敏性腸症候群を疑います。
心身の緊張感を感じる平日の朝に下痢が起こりますが、学校や会社の休日にはそれほど症状があらわれることはありません。
過敏性腸症候群は、食べ物や飲み物による下痢とは関係なく精神的ストレス、肉体的ストレスにより起こります。
そのため大事な試験の日の朝にお腹が痛くなり下痢になる(緊張による下痢)、電車に乗ってすぐにお腹が痛くなり便意を催す(不安からくる下痢)などがあります。
症状は下痢だけでなく、過敏性腸症候群は便秘型、交替型があります。
下痢型では下痢状のやわらかい便が1日に2〜3回以上ある、便秘型では便意を催すがトイレに行っても出ない、また便が少ししかでなくてスッキリ出来ない、交替型では下痢が数日間続いた後、便秘が数日間続くを繰り返すなどといった症状です。
このような症状を気にすることで不安やストレスがさらに強くなり症状を悪化させることもあります。
毎日朝から下痢が起こるのはストレスによるもの?
よりによって朝から下痢なんて憂うつだと思われるかもしれませんが、朝から必ず起こる下痢や便秘、腹痛といった症状が過敏性腸症候群の特徴ともいえます。
過敏性腸症候群はストレスによって起こります。
過敏性腸症候群は対人関係に緊張か強くなる思春期、青年期に多い病気だといわれます。
神経質で緊張しやすい人が多く、がまん強くまじめであるため心の中の不安や悩みを言葉に出して表現することができません。
こうした状態が朝から不安や緊張状態におかれると、ストレスの負荷がかかり自律神経はバランスをくずします。
交感神経と副交感神経の働きに異常が起こり消化管活動が促進され、何度もトイレに行くといった状態になります。
下痢に伴い腹痛を起こすのは、消化管の運動機能異常と腸の拡張刺激に対して痛みを感じやすくなるためです。
自律神経系のバランスの崩れによる腸の消化管運動がうまく動いてくれないために起こっていることですから、検査をしても器質的病変のないことがほとんどです。
朝毎日下痢になるのを改善するには?
日常生活で気をつけることは、まず規則正しく食事を摂ることです。
食べたり食べなかったり、または好きなものばかり食べていたり、脂っこいものを好んで食べることをやめましょう。
暴飲暴食するのは避け、腹八分目といった適度な量を摂取するようにします。
またゆっくりよくかんで食べることで胃腸への負担を減らします。
野菜や肉類、魚、果物などバランスよく食べ消化の良い高タンパク質の食事を摂り、刺激物は避けましょう。
料理の温度は熱すぎず、冷たすぎないように注意します。
そして十分な休養と睡眠をとり、早寝早起きを心がけます。
ダラダラといつまでも寝すぎるのはからだによくありません。
適度に運動することも腸の働きをよくしますが過度の疲労は避けましょう。
過敏性腸症候群はよくある症状で多くの方が経験されています。
「自分だけがこんな症状でつらい」などとは思わないこと、気にしないことも大切です。
腸内環境を整えるため乳酸菌製剤の整腸剤を服用するのもいいかもしれません。
過敏性腸症候群で朝から下痢の時に水を飲むなら?
過敏性腸症候群の際は、朝から冷たい水をがぶがぶ飲むと腸が動いてさらに腹痛や下痢をひどいものにしてしまいます。
さらにトイレに行く回数も増えてしまうので逆効果です。
朝から水分を補給したいときは、白湯(さゆ)または温かいお茶を飲みましょう。
白湯(さゆ)とはぬるめのお湯のことです。
温かいお茶をゆっくり飲むのも気分が落ち着いてストレス解消になります。
白湯やお茶もがぶがぶ飲まず、少しずつ摂取するとお腹に悪影響を与えることなく水分を補給できます。
下痢で脱水が気になるという方も一気にがぶがぶ飲まず水分をこまめに補給しましょう。
水分摂取は便秘型の人にも効果的です。
腸の働きをよくしてくれるので白湯やぬるめの麦茶がおすすめです。
からだが冷えると抵抗力も弱まります。
体温をあげて免疫力を上げるためにも冷たい水のがぶ飲みでからだを冷やさないように心がけましょう。
過敏性腸症候群で症状が強いときは1〜2食絶食してもしっかり水分補給します。
症状が軽快したら徐々に三分粥、五分粥、全粥へと進めていきます。
温かいとはいえ、カフェイン飲料は控えたほうが良いでしょう。
急性の下痢症は過敏性腸症候群ではない!?対策は?
過敏性腸症候群はストレスが大きな原因といわれていますが、急性の下痢症は細菌やウイルスの感染、食中毒、食品アレルギーといったものが原因になっていることが多いです。
多くは安静にして食事に気をつけ、対症療法をとれば数日で体調は戻ります。
しかし慢性になってしまっている下痢は腸の病気、または他臓器の病気が原因になっていることも考える必要があるかもしれません。
小腸炎や右側大腸炎では大量の水様下痢がみられ、左側大腸炎では下腹部の痛みが強く出ます。
潰瘍性大腸炎、クローン病などは炎症性の腸疾患で下痢、発熱、貧血といった症状が続きます。
潰瘍性大腸炎、クローン病などの慢性非感染性腸炎は特別な治療が必要となります。
血便や体重減少などの症状がある慢性の下痢の場合は消化器内科を受診し検査を受けましょう。
過敏性腸症候群は腹痛や便通異常を起こす他、食欲不振、吐き気、嘔吐、胸やけ、頭痛、めまい、不眠、疲労感といった症状を訴える場合もあります。
大腸がん、クローン病、潰瘍性大腸炎などの疾患がないことを確認したうえで、下痢、便秘、腹痛やその他の症状が3ヶ月間繰り返されると過敏性腸症候群と診断されます。