メダカの孵化が失敗する原因とは?成功のためのコツを教えます!
2017/03/02
メダカの卵の孵化って失敗しやすいと言われていますが、原因は何なのでしょうか?
何かコツが必要なの?失敗しないために必要なアイテムってあるの?
メダカの孵化の失敗の原因と成功するためのコツについて解説します。
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この記事のあらすじ
メダカの孵化に失敗・・・何がいけなかったの?
メダカの卵を上手に孵化させるためにはいくつかコツがあります。メダカは水草などに卵を産み付けます。
水温が約25℃以上であれば、およそ1週間~10日程度の期間で孵化し始めます。孵化を確実に成功させるためには、温度管理に十分注意しなければなりません。
水温が低すぎると孵化に時間を要してしまい、失敗する可能性が高まるのです。
特に冬場などの寒い時季は、メダカが卵を産み付けた水草をヒーターとサーモスタットを取り付けた別な容器に移し、水温を25℃以上に維持するように対策したほうがよいでしょう。
水温が低い状態のままだと、卵が孵化せずに死んでしまう場合もありますので十分に気を配る必要があります。
しかしながら、温度管理に十分気を使ったとしても、何割かの卵は孵化しないまま終わってしまうようです。これらは最初の段階で卵が潰れてしまったり、白濁してしまいますので、カビ発生の防止の意味でも、早いうちに除去してしまうのがよでしょう。
メダカの孵化前に卵がつぶれた・・・でも大丈夫!失敗ではありません!
メダカの卵は孵化の直前になると、殻がとてももろい状態になっていて、少し触れた程度の刺激で孵化してしまいます。ちょっと油断するとつぶれてしまうので、「つぶれて死んでしまった」と思いがちですが、気絶しているだけの場合もあるので、すぐに水に入れてあげれば復活することもあります。
孵化は出来るだけ自然な状態で促すほうが負担も少ないので、孵化直前の卵は十分注意して取り扱わなければなりません。卵には糸が付いていて、それが水草などに絡み付きます。
糸にはカビの付いた卵やカビの原因になる孵化後の卵の殻など、いろんなゴミが付きます。
カビの発生を防ぐためには、卵を洗って、これらのくっついたゴミ類をやさしく取り除いてください。孵化直前でなければ卵は結構硬いので、手でつまむ程度なら大丈夫です。
なかなか孵化しない場合は、水を捨てた後にヌメリで卵が水槽の底に張り付いていることもあります。見た目はきれいでもヌメリが発生することがあるので、水を交換するだけでなく、水槽自体もきちんと洗う必要があります。
メダカの孵化で失敗しないために必要なものは?
メダカの卵は水中の水草や浮草の根、中に沈めてある人工物などに産み付けられます。産卵のタイミングを見逃したくない場合は、親メダカと産卵床となるもの以外は水槽には入れないようにしましょう。
メダカの卵はお腹に付いている時点で、餌として他のメダカの標的となり、産み付けられた後も、親メダカや他のメダカに食べられてしまいます。
これを防ぐ方法として、産卵を確認したらすぐに別な場所に卵を隔離できるように、人工の産卵床を入れておくのがよいでしょう。
たとえ親メダカと同じ水槽で卵が孵化したとしても、針子(メダカの赤ちゃん)は親メダカの餌になってしまいます。孵化率や繁殖率を劇的に高めようと思うのであれば、産卵後に産卵床ごとすぐに取り出し、別の飼育容器へ移すことです。人工の産卵床としては、効率よく採卵することができて、繰り返し何度も使用でき、また価格の安いものが販売されています。
繁殖の時期にとても重宝しますので、いくつか備えておくとよいでしょう。
メダカの産卵床として水草以外に使えるものは?
メダカの産卵床として、水草以外によく利用されるのがシュロの木の皮です。売られているものを使う際は念のため煮沸し、丸めて産卵しやすい形に整えたら、飼育水槽の中に沈めます。
意外とシュロの皮にはよく産卵をしてくれるようです。メダカが卵を産みつけたら、すぐに別の容器に移して孵化するのを待ちましょう。同じ水槽だと、卵や孵化したばかりの稚魚が親や他のメダカたちの餌になってしまいます。容器はどんなものでもよく、間口が広くて透明だと観察がしやすいかもしれません。
卵が産み付けられたホテイ草などを入れた容器には、水道水をそのまま使ってもかまいません。
カルキが水を消毒してくれるので、雑菌やカビの発生を防止できます。孵化するころまでにはカルキは完全にとんでしまうので大丈夫です。
ただし、孵化が近づいてから水道水を使うのは厳禁です。メダカの卵の孵化には、250℃日が必要と言われていますが、これは25℃の水温で孵化するまでに10日かかるという意味です。
お腹が空いたメダカは自分が産んだ卵を食べる?
メダカは空腹になると、自分が産んだ卵でさえ餌として食べてしまいます。そこで、メダカが卵を産み付けたのを確認したら、卵を別な場所に移して育てるようにしましょう。
水草などに卵がついているのを見つけたら、すぐに取り出してな別容器に移し替えるのですが、今では産卵専用ボックスも売られており便利です。
メダカは、4月~10月頃のわりと長い期間にわたって産卵します。また室内で飼っている場合、エアコンなどで産卵によい環境が整えられているので、この期間がさらに広まることになります。水草に産み付けられた卵が有精卵であれば、そのまま飼育すればよいのですが、もし無精卵の場合はカビが繁殖する原因となってしまうので、すぐに取り除かなければなりません。
有精卵か無精卵かを判別する方法としては、透明であれば有精卵、白濁している場合は無精卵になります。
あと、たとえ有精卵であってもカビが発生することがありますので、その場合は素早く取り除く必要があります。