エビリファイの副作用【アカシジア】について正しく理解しよう！

抗精神病薬として知られている「エビリファイ」。その副作用の中には「アカシジア」という症状がありますが、どんな症状なのでしょうか？

エビリファイを服用したら、アカシジアは必ず出るの？副作用として現れ始めるのはいつ？

エビリファイ服用による副作用で一番多い「アカシジア」について詳しく説明します。

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エビリファイの副作用で起こる「アカシジア」とは？

そもそもアカシジアとは何か、ということについてご説明します。

あまり聞きなれない単語ですのでイメージがしにくい方もいらっしゃると思います。
アカシジアとは「静座不能症」とも呼ばれるお薬の副作用です。

症状としては、足がムズムズしてじっとしていられないといったようなものがあげられます。
そのためにあちこちをウロウロと歩き回ったりしてしまったり、貧乏ゆすりをしてしまったりしてしまうといったような症状が見られます。

また、こういった症状が起きるために余計にイライラしたり、そわそわしたり不安で落ち着かないといったようなことが連鎖的に起きてしまう場合もあります。
こういったアカシジアの症状は統合失調症のお薬で起きることが多く、特に昔のお薬である第一世代抗精神病薬で多く見られます。

先述したように、アカシジアが出現したことによる不安やイライラによって、「これは精神病である」と勘違いしてしまうと、さらにお薬を増やすことになり、アカシジアの症状を悪化させてしまうこともあります。
精神症状かアカシジアなのかは、病院の先生に診て貰えば適切に診断して貰えますので、ご自分で判断せずにまずはかかりつけのお医者様と相談されるといいでしょう。

エビリファイの副作用「アカシジア」は服用後いつ出始めるの？

エビリファイのアカシジアは服用後どれぐらいの期間で現れるものなのかご説明します。

エビリファイは、アカシジアが出やすいお薬です。ですが、エビリファイの量を増やしたからといってアカシジアが悪化するというようなことはありません。
3グラムから30グラムまでの範囲なら、エビリファイのアカシジアに大きな差はありません。

どの病気でエビリファイを服用したかによっても、アカシジアが現れる確率や頻度も変わってきます。
一般には、うつ病、双極性障害、統合失調症の順でアカシジアは認められやすいそうです。
論文などでも、エビリファイの承認時の実験によるアカシジアはうつ病28．1%、双極性障害30．2%、統合失調症11．7%というデータが出ており、うつ病より双極性障害のほうが少し多いですが概ね臨床的な実感とも一致しています。

エビリファイの場合アカシジアは服用して早期に出る場合が多く、服用後二ヶ月から三ヶ月はアカシジアに注意する必要があります。

エビリファイの副作用でアカシジアが気になるなら医師と相談を！

もしエビリファイを服用して、そわそわした感じがして落ち着かなく日常生活に支障が出るという場合、『アカシジア』と呼ばれるお薬の副作用が出ているのかもしれません。
アカシジアとは座っている間、貧乏ゆすりが止まらなくなったり、じっとしていられず動き回ってしまったりと落ち着きがなくなる症状のことです。

もしエビリファイを服用してそういった症状が気になった場合には、お医者さんと相談してみてください。減薬や断薬をしたり、または副作用止めを服用することによってアカシジアは軽減できる可能性があります。
エビリファイは様々な精神疾患に効く万能薬のような印象を持たれている反面、様々な副作用を持つお薬でもありますので、上手に付き合っていくことが大事です。

うつ病や統合失調症の症状で苦しんでいて、エビリファイを服用したのに今度はアカシジアで苦しむというようなことになった場合、一度お医者様と断薬や減薬を考えてみるのも一つの手です。

エビリファイの効果について説明します！

エビリファイの効果と特徴についてご説明します。エビリファイは「第三世代」と呼ばれる従来の第二世代の抗精神薬とはまったく異なる機能作用を持ちます。

エビリファイ以外の抗精神薬はドーパミンをブロックすることで効果を発揮しますが、エビリファイはドーパミンをブロックすることがありません。
その為ゆるやかに効いてゆくのがエビリファイの特徴の一つです。

このような副作用が全体的に少ないといった特徴の他に、陰性症状の改善、抗うつ効果などにも優れるというプラスの側面を持ちます。
エビリファイのマイナスの側面としては、ゆるやかに効いていくことで副作用が少なめな一方、抗精神薬の中でも「アカシジア」と呼ばれる体がそわそわしてしまったり貧乏ゆすりが止まらなくなる症状が出やすいという側面も持っています。

アカシジアにより不安で落ち着かなくなり増薬をしてしまうことで症状を悪化させてしまう危険性もエビリファイは孕んでいるのです。
また、ゆるやかに作用するという面も言い換えれば鎮静性に乏しいということでもあります。

エビリファイの半減期とは？

半減期とは、お薬の血中濃度が半分になるまでかかる時間のことです。

お薬の血中濃度が半減期を迎えると、そのお薬の効能はほぼ消失するため、半減期は作用時間や効果時間を知ることが出来る一つの指標となっています。（厳密には半減期と作用時間は異なります）

例えば半減期が8時間のお薬は一日に三回服用する、といったようになります。また、半減期が例えば24時間の薬は効き目が強い、といったようなことは誤った考えです。
半減期とはあくまでそのお薬の血中での濃度が半分になる時間なので薬の効き目が弱いから、といったような理由で勝手に飲む回数を増やしたりしてはいけません。

この指標がお薬を選択していく上で、重要な判断基準となってくる場合もあります。ただし、半減期には個人差があるので、あくまでも一つの指標に過ぎないということを覚えておいてください。
この半減期がエビリファイの場合、服用後3～5時間で血中濃度が最大になり、血中濃度が半減期を迎えるのは約61時間後と考えられています。