確定申告のガソリン代はこうやって計算すれば問題ナシです!
2017/03/01
毎年確定申告の時期になると、ガソリン代をどう計算すればよいのか、悩む人も多いと思います。
自営業の人のガソリン代は交通費になるの?それとも車両費?
確定申告の時のガソリン代の計算方法や注意点について解説します!
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この記事のあらすじ
自営業の人の確定申告でガソリン代はどう計算する?
自営されている方などは、日々の経費を帳簿につけるときに科目に悩むことがあるでしょう。
ガソリン代もその一つ。交通費とも考えられるし、車両費のようにも思えますね。
実はこれ、どちらに入れても大丈夫なのです。
旅費交通費は、仕事上で移動する際に費やした費用のことを指します。電車やバスの運賃が、イメージしやすい例でしょう。
車両費は、修理など車を維持するために必要な費用や、ETC料金など仕事を行う上で必要になる、車に関する一連の支出を指します。
燃料費は、事業を行う上で機械や車両を動かすときに、必要となるガソリンなどの燃料のことを指しています。
日々の通勤や取引先回りのために車を使用しているなら、そのガソリン代は旅費交通費と仕訳するのが一番内容に近いように思います。
業務上必要な移動に必要な出費という定義に合っているように思われます。
ですが、その用途に応じて適切だと思われる科目に仕分けておけば、問題は無いのです。
確定申告でのガソリン代・・・計算する時に注意しよう!
年間の燃料代を確定申告時に経費とするとき、仕訳には注意が必要です。
燃料には、消費税以外にも税金がかけられており、この税金の性質によりかかった費用を一括して仕訳できない場合があります。
軽油を入れるときに支払った金額には、軽油引取税が含まれており、これを分けて仕訳する必要があります。
ガソリン代にもガソリン税が含まれていますが、料金全体に対して消費税が課税されており、特段税金部分を分けて仕訳する必要はありません。
しかし、軽油引取税は消費税不課税仕入にあたりますので、区分けが必要なのです。
軽油引取税分だけ租税公課に入れても大丈夫です。
個人事業をしている場合には、日々の業務も忙しく、経理科目に気を使っている余裕がないこともありますね。
面倒な仕訳はとりあえず雑費に入れておいて、あとから振替えすればと考えていると、申告直前に何が何やら分からなくなってしまいます。
細かい仕訳が必要なものは、出費したその都度帳簿に記録しておくようにしましょう。
サラリーマンも確定申告でガソリン代を計算して経費として申告可能!
個人事業主だけでなく、サラリーマンもガソリン代を経費として申告することができます。
日々通勤にマイカーを利用しているときには、経費として申告できれば所得税や住民税の負担が減らせてお得ですよね。
ですが、給与所得者にはあらかじめ給与控除として65万円分の経費が認められているのです。
経費を申告して得をしようと思った場合、年間の経費が65万円を超えてなければ意味がないのです。
また、会社から交通費として支給されている交通費と、その支給額を超えて自腹で出費した分の合計額が65万円を超えていて、会社から証明を得られることが必要です。
ただ、得になるからと言って、控除額を少ししか超えていないのに申告するのは、少し考えものです。
例えば、年収が330万円を超えない場合には、所得税は10%になるので、還付される金額も申告した金額の10%にしかなりません。
ガソリン代を年間70万円として申告した場合には、控除金額65万円を除いた5万円の10%である5000円になります。
申告はかなり面倒な作業です。還付される金額が少ない場合には、面倒なことはあきらめるという選択もありでしょう。
ガソリン代や減価償却費は計算が必要です!
年間の車にかかったお金は、すべて経費に算入することができるのでしょうか。
車を仕事にしか使用していない場合なら、かかる支出は全て経費に算入することができます。
休日に私用で使っている場合には、使用度合に応じて経費にできる金額を算定する必要があります。
自営業をしている方も、サラリーマンでマイカー通勤している方も、後者のパターンがほとんどだろうと思います。
1週間または1か月を基準として、仕事に使用している日数の割合をかけて計算をしなければなりません。
仕事中に高速道路を利用した際の料金や、駐車場利用料については、もちろん全額が経費になりますが、
ガソリン代や減価償却費などは計算が必要になることを覚えておきましょう。
これも、何か月か分をまとめて作業するときには、計算が必要なのか不要なのか、判断がつかなくなってしまうケースがあります。
計算が必要なものをわかるようにしておくか、1か月ごとに計算して帳簿に記録しておくのが望ましいでしょう。
変動するガソリン代は平均価格を計算しておこう!
ガソリン代など、日々価格が変動する費用については、計算が面倒なものもあります。
このような費用を経費に算入する場合、計算根拠がはっきりとしていれば、細かい計算をしなくても経費として認められる場合があります。
ガソリン代は変動するとはいえ、おおよその平均はあります。
1リットル何円と決めておいて、業務上の走行距離の記録をつけておくと良いでしょう。
走行距離は、業務終了後の走行距離から朝の走行距離を引くことで簡単に計算できます。
一日の走行ルートが決まっている場合には、毎日何キロ走るものと決めておくと、さらに計算が楽になります。
車を仕事上だけでなく私用している場合には、割合計算が面倒で、経費として参入することを諦めている人も多いです。
ですが、ガソリン代は車を持っていれば毎月必ずかかるものですし、年額も馬鹿になりません。
一日あたりの作業量としては、とても短いですし簡単に済みます。
せっかく所得から控除できる費用なのですから、面倒がらずに計算してみましょう。