利益と原価ってどうやって計算する?その基本について解説!
2017/02/27
会社を経営していく上で大切な利益と原価の計算。
「粗利」とか「売上原価」とかいろいろな言葉があるけど、どんな意味なの?利益と原価ってどうやって計算するの?
利益と原価の計算方法について詳しく説明します!
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この記事のあらすじ
利益と原価の計算方法とは?
まずは粗利の意味について確認してみましょう。今回は粗利の意味を売上原価との関係から説明します。
しかし、「売上原価とはなんでしょう」と質問をしてみてもちゃんと答えられるビジネスマンはなかなかいません(研修で受講者に質問する機会は多いですが、大企業の管理職でも答えられる方は少ないです)。
売上原価は仕入原価とも製造原価とも違います。
例えば、70円の鉛筆を10本仕入れて、100円で7個売ったら売り上げは700円となります。その時の売上原価は700円ではなく、7個分の7×70=490円となります。
売り残った分は期末在庫という資産の扱いになるので売上原価には入れません。
このように売上原価とはあくまでもその期間の売上に対応した原価ということになります。
当期に仕入れたものだけを売ったのであれば話は単純ですが、期首在庫や期末在庫があると話は少し複雑になります。
このような場合は売上原価は期首在庫+当期仕入-期末在庫となります。
このよに、期末在庫の評価方法によって粗利や売上原価は変化します。例えば、事実よりも過大に期末在庫を評価すると売上原価を減らし粗利を増やすことが可能です。
逆に過小評価をすると売上原価が増え粗利が実際よりも減ってしまいます。
このような手口は前者は粉飾決算、後者は脱税で使われることがあります。
売上原価がわからないと、利益は計算できない?
売上高について確認をしていきましょう。売上高とは商品やサービスを販売することで得た金額の合計のことです。企業の業績を表す指針の一つとなっていて新聞などで売上高にかんする見出しや記事を見たことがある方も多いのではないでしょうか。
しかし、売上高のみで業績を判断することはおすすめできません。例えば10万円のテレビを販売したとします。売上高は10万円になります。
しかし、仕入れ価格も10万円だったとしたら、利益は0円となってしまいます。売上高は企業の規模や業績などを知る目安にもなりますが、本当に儲けているかを確認するためには売上原価を知る必要もあります。
売上原価とは売った商品に対する原価です。売上原価の公式は以下の通りです。
売上原価=期首商品棚卸高+当期仕入高-期末商品棚卸高
商品を販売する時に当期に仕入れたものだけを販売していれば売上原価を出すことは簡単ですが、なかなかそうもいかず前期に仕入れた商品を販売することや当期に仕入れた商品を当期中に売ることができない場合もあります。そのため、実際に売った商品で原価を算出するために上記の公式を使う必要があります。
原価計算は利益を出すために大切なことです!
さて、製造業の場合は価格決定はとても大変です。なぜならば、価格決定をするためには原価計算をしなければならないからです。
以前、製造業の社長さんに原価計算の方法を尋ねたところ、「原価計算はできないからやっていない」という返事をもらったことがあります。実際にそれではどのように原価を決めているか尋ねたところ「原材料原価を3倍もしくは4倍で価格を決めている」ということでした。
確かに、原価計算は複雑で難しくとても時間と手間のかかる作業であるので、たとえ専門書を読んでも中小企業や零細企業で実施していくことは難しいかもしれません。製造には作業する人も関わってくるので人員の変更や作業者の変更に伴って原価は変わってしまいます。
しかし、漠然と材料価格のみなどで価格を決定することはおすすめできません。ですから、各社でそれぞれ簡単で合理的な原価計算方法を見つける必要があります。原価計算は利益の源泉であり、価格決定にも関わってくる重要な問題だからです。
粗利率とは?その計算方法は?
そもそも粗利率とはなんでしょうか。粗利率とは「粗利額」を売上で割ったパーセンテージです。
ここで例を出してみましょう。例えば200円の商品を仕入れて300円で販売したとします。まずはここから利益額を出してみましょう。
利益額は売上-仕入で出すことができますので300-200となり利益額は100となります。この利益を粗利額ともいいます。
次に粗利率を計算してみましょう。粗利額を売上で割った割合が粗利率となりますので、今回の場合ですと100÷200×100が粗利率の計算式になります。今回は50%が粗利率です。粗利率は販売しているものの種類によっても当然異なってくるかと思われます。また、同じ商品でも時期によって異なる場合もあり得るでしょう。
商品を販売するときは商品の仕入原価以外にも広告宣伝費や人件費など様々な費用が掛かってきます。そのため、企業が利益を出すためには適切な粗利率を確保することが大切となってきます。
利益率と原価率の違いとは?
原価率や利益率は勘違いしやすいところでもあるので注意が必要です。確認をしていきましょう。原価率、利益率はともに売上に占める割合を示しています。
また、原価+利益=売上となることも覚えておきましょう。
例えば原価率0.8 売上100円の場合は100×0.8=80となります。このように売上と原価率を示され原価を出す問題が出る場合もあります。これは割と簡単です。
次に原価と原価率から売上を出す場合です。原価100円、原価率0.8だと、100÷0.8=125円で売上が出ます。
一番ややこしく間違えやすい計算は原価と利益率を示され、売上を出さなければいけない問題かと思われます。原価率+利益率=1.0となることを覚えておく必要があります。
例えば、原価100円、利益率20%の時、売上高を出さなければいけない場合。
まずは100-20で原価率80%と計算をする必要があります。原価率を出した後は100÷0.8=125円と計算をします。